実は私は大の「村上春樹ファン」です。文庫化されている短編、長編小説は全て読んでいます。処女作「風の歌を聴け」から続く三部作「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」は最近20年ぶりに「読み直し」をしたほどです。(すべて文庫で読んでいます。つまり「1Q84」はまだ読んでいませんし、読む予定もありません。)そんな訳で、ここのところ、ずっと村上春樹作品以外で「読む本」を探しているのです。重松清、伊坂幸太郎、吉田修一、石田衣良 等々をあまり深く考えず、気になったものを読んでいるって感じですが、その流れで「よしもとばなな」も試してみたってところです。
で、この本の感想です。
「とても読みやすくて、この感じ、この雰囲気、好きですね〜」
物語りや登場人物のキャラクターも含めて、村上春樹の作品(特に初期のころ)にも似た雰囲気があります。読みやすく、深く考える必要もなくサラッとしていて、しかし、ココロの深い部分に残る「何か」がありそうな・・・。
しかし! 一つ重要な部分で残念な点が。主人公=雫石が「女性」ということです。その部分でどうしてもある種の違和感を感じてしまいます。もうひとりの登場人物=楓(不思議な力を持った占い師の男、ゲイ)の視点で書かれていたらまた違った感想になったのかもしれません。そう言えば「女性作家作品」も「女性主人公作品」もあまり読んだ記憶がありません。「一人称視点」でそれが女性の場合、つまり「わたし」の視点で書かれた小説は、苦手なのかもしれません。
この「王国」、「2」「3」「4」と続編があるのですが、」今回は「1」で終わっときます。また、いつの日か、「そういえば、あの続き 読もかな〜」って思った時に「2」を手に取るつもりです。
大好きな「村上春樹作品」のハナシも、おいおい書き綴っていくつもりです、乞うご期待!!
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