参照
最初に彼の作品に出会ったのは、今から25年ほど前、20歳のころだったと思います。当時、なんとなく暇つぶし程度に、片岡義男や赤川次郎なんかを読んでいたところ、目に止まったのは「ダブル村上」、村上春樹と村上龍でした。村上龍も「限りなく透明に近いブルー」「コインロッカー・ベイビーズ」「海の向こうで戦争が始まる」と読み続けましたが、私が更に強烈に心を引きつけられたのが村上春樹の青春三部作といわれる「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」の3作品でした。文庫化のリアルタイムよりも若干遅れていましたので、3作一気読み出来たはずです。ページ数の少ない「1973年のピンボール」などは一晩で読み切るって感じだったと記憶しています。
その後数冊を挟んで出される「ダンス・ダンス・ダンス」含め4作品は、主人公の<僕>の成長とともに続いていく、言わば「シリーズ」になっていますので、是非とも、順番通りに読むことをオススメします。まず、最初に処女作「風の歌を聴け」を読んで「面白い!」と思えたなら、全作OKです。しか〜し!それが「うん?、何? どういうこと?」とか「意味わかれへん」「で、何が言いたいわけ?」などのご感想なら、他3作品もあきらめて、別の作品にチャレンジした方がいいと思います。
一番有名な「ノルウェイの森」なんかがいいかもしれませんね。
思い切って「1Q84」からってのもアリですよね。
私のFavorite Haruki Murakami Best 5
第1位「ダンス・ダンス・ダンス」
上にも書きましたが、これは2位の「3部作」の特別完結編といえる長編小説。有名な「ノルウェイの森」がビートルズの曲名であるように、これはビーチボーイズの曲名からつけられた題。ミステリーの趣きもあって単独でも十分読みごたえ有り。しかし出来れば、順番通りに読んで欲しいかな・・・
第2位「羊をめぐる冒険」(及び、風の歌を聴け、1973年のピンボール)
デビュー作から続く「3部作」。文体とセリフがサラッと都会的で、これぞムラカミワールドです。
第3位「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」
「世界の終り」「ハードボイルド・ワンダーランド」という2つの物語がパラレルに進んでいくストーリー展開が新鮮。その手法は「1Q84」にも受け継がれている(らしい)。「世界の終り」の世界観と描写表現が実に美しい。
第4位「海辺のカフカ」
ストーリーはこの際「どうでもいい」のか?・・・クラシックを聞いているような感覚とでも言うのか? 意味は最後まで解らないけど一気読みしてしまった長編。
第5位「ねじまき鳥クロニクル」
村上作品で最も長い長編小説。読み終えた達成感はNo.1。内容も濃く、ドロドロとした「死」がテーマの超大作。
「1Q84」がバカ売れしている村上春樹ブームですが、彼の全作品(たぶん1Q84も)は、一種独特の風合いがあります。ストーリーに関しては「不思議なおとぎ話」とも言える意味不明なものも多いです。「趣旨」=作家が伝えたいことも、あるのか無いのか・・・ミステリー小説が好きな方は「で、結局どうなったって事?」と、読み終えてもハッキリしない結末にイライラする事も。恋愛小説や青春小説が好きな方が「勇気」や「感動」を望んでも、そういったモノは何もありません。
じゃあいったい、何がそんなに面白いのだろう?
不思議だ・・・
5 コメント:
村上春樹「ノルウェイの森」あたりに2、3冊読んで以来です。話題の「1Q84」も気にはなってましたが…
とりあえず Best 5 から攻めてみようかなぁ。
とうとう超仕事漬けの2週間に突入ですか。
予定通り進めば行けそうですよね。
Lottaさん どうも。
精神的に沈んでる時には、逆に「どっぷり落ち込む」のもいいかも、と思っています。そんな時、私にとって村上春樹はピッタリでした。ハリウッド的能天気ハッピーエンドよりはずっとね。
22日、なんとか行けるよう努力してみます。
ドロドロ系が好きな私としては「ねじまき鳥クロニクル」がNo.1です。
ちょうど「グラーク57」を読んだ後か読む前か…暗さが重なります。
現在、こないだ借りた漱石の「こころ」を読書中~~。
アマゾンで送料無料キャンペーン中だったので早速「ねじまき鳥クロニクル」注文しました♪235さんも1位ということで。よく考えてみたらK師匠の1〜3位は読んだ気がしますが20年くらい前なので全く記憶にございません(^^;) また読み返したいです。
漱石の「こころ」も渋いですね〜これまた20年(以上?)くらい前に読みましたが記憶が…
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